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ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸は、関節の内部を満たしている関節液の主成分です。変形性膝関節症になると、炎症により関節液量が増えることと関節液のヒアルロン酸が分解されることにより、ヒアルロン酸の濃度が減り、粘り気や弾力性が低下してしまいます。ひざに正常の関節液に近いヒアルロン酸を注射して補うと、関節液の粘り気や弾力性が回復。その結果、ひざの痛みが改善するのです。ヒアルロン酸注射の効果は、長期間つづきます。

ヒアルロン酸注射による治療とは?

関節液には、関節の中で潤滑油としてのはたらきと、衝撃の吸収材としてのはたらきがあります。関節軟骨がすり減ったうえ、関節液内のヒアルロン酸も減ると、骨と軟骨とがこすれ合い、骨や軟骨の破片のため炎症が起きてひざが痛みます。
そこで、ヒアルロン酸を直接注射して補うのがヒアルロン酸注射です。
ヒアルロン酸注射のヒアルロン酸は、関節内に入ると、ひざの関節のヒアルロン酸に似たはたらきをするようにつくられています。
ヒアルロン酸注射をすることによって、関節液のたはらきが回復し、ひざの痛みが改善するのです。

ヒアルロン酸注射の種類

これまで、ヒアルロン酸注射は、1週間おきに5回注射して、その後は必要に応じて注射を追加するタイプしかありませんでしたが、2010年12月から、1週間おきに3回注射するだけで比較的長期間の効果が期待できるタイプが日本でも使えるようになりました。

こんな方の治療法として選ばれています

  • 歩き始めや、階段を下りるときにひざが痛む
  • ひざの曲げ伸ばしがしにくい
  • 歩くと痛む
  • ひざに水がたまりやすい
  • ひざの痛みのために、行動範囲が制限されている
  • ひざが痛くて正座ができない
  • ほかの治療法(装具療法、運動療法、減量、生活改善、鎮痛薬)を行っても痛みがつづいている

ヒアルロン酸注射の治療の流れ

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射は外来通院でできます。
1週間ごとに3回(薬の種類によっては5回)、ひざに注射します。

治療の手順

  1. 注射を受けるために横になります
  2. 消毒をします(感染を防ぐため)
  3. 関節内に注射をします
  4. 注射後15分くらいは、病院内で様子をみます

注射は数秒で終わります。ひざに水がたまっている場合は、水を抜いてからヒアルロン酸を注射します。
注射中に気分が悪くなったり、ひざに違和感を感じたりするなど、困ったことがあればすぐに医師、看護師に伝えましょう。

投与後の注意

ヒアルロン酸注射をしたあとは、次の注意点を守りましょう。

  • 注射後15分くらいは病院内で様子をみて、気分が悪くなったり、ひざに違和感を感じたりしたら、医師や看護師に伝える
  • 注射したところ(針を刺したところ)をさわったりせず、清潔に保つ
  • 注射後しばらくは安静にし、ひざを大事にする。痛みが軽くなったからといって、急に運動量を増やさない

当日の注意点

  • 注射したところを清潔に保つ→針を刺したところを、もんだり、手でさわったりしないようにしましょう
  • ひざに負担をかけない→階段の上り下りや、長時間の正座など、ひざに負担のかかることは控えましょう

2日目以降

  • ひざの負担が増えるようなことは、できるだけ控える→重い荷物を持たない、ハイヒールを履かない、急に運動量を増やさないなどの注意を守りましょう
  • 絆創膏が貼ってあれば、はがす(注射の傷はもうふさがっているため)

注射のあとに、こんなことが起こったら…

腫れ、痛み、こわばり、しびれ、赤みなどが、注射したひざに起こることがあります。

注射の当日や翌日にこれらの症状が起きたときは、保冷剤を包んだタオルなどで、ひざを15〜20分冷やしましょう。症状がつづいたり強くなったりするようなら、医師に相談しましょう。

* 冷やすときは
保冷剤や氷のうを直接あてるのではなく、かならずタオルなどでくるんで間接的に冷やしましょう。

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