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何が原因で起こるの?

変形性膝関節症は、関節軟骨がすり減ったために骨が変形したり、滑膜に炎症が起こったりする病気です。
その原因は、多くの場合「加齢」です。加齢によって、自然に関節軟骨がすり減ってしまうのです。肥満、過剰な負担、性別(女性に多い)、体位姿勢(O脚など脚の変形)、運動不足なども原因となります。遺伝的な要因が影響することもあります。

  • 加齢などで関節軟骨や半月板がすり減る → 関節に炎症 → 痛み!
  • スポーツや肥満などのために関節に大きな負担がかかる → 痛み!
  • 関節内の炎症 → 関節液が異常に増える → 痛み! ひざが動かしにくい!

初期の段階で痛みを感じるのは、ひざ関節の内側やひざのお皿(膝蓋骨)の周辺です。

※ ケガ(外傷)、関節の感染、関節リウマチ、糖尿病など、ほかの病気が原因で変形性膝関節症が起こることもあります。それを、二次性(続発性)変形性膝関節症といいます。

痛みの原因 4パターン

筋肉・靭帯の伸展(伸びること)による痛み

筋肉・靭帯の伸展による痛み

悪路を、また急いで長時間歩いたりすると、ひざ関節周囲の筋肉や靱帯、関節包に異常な負担がかかり、引き伸ばされるために一時的な痛みが起こります。関節軟骨に異常がなくても、筋肉・靭帯の伸展による痛みが起こることはありますが、関節軟骨がすり減りはじめていると、ひざの周辺の筋肉や靱帯がより強く伸展され痛みやすくなります。

【痛みの特徴】

  • 動きはじめが痛く、歩いているうちに治まる
  • 長時間歩いたり運動したりすると、翌日痛い

急性炎症による痛み

急性炎症による痛み

関節軟骨がすり減ると、軟骨の破片が関節内を浮遊して滑膜を刺激。
炎症が生じて強い痛みが起こります。また、ひざに水がたまりやすくなります。

【痛みの特徴】

  • ひざが腫れて熱っぽい
  • 強く痛む
  • 水がたまる

慢性炎症による痛み

慢性炎症による痛み

関節軟骨がさらにすり減って薄くなる時期には、炎症が治りにくくなって痛みは慢性化します。ひざ周辺の筋肉や靱帯の伸展も、慢性的な痛みの一因となります。

【痛みの特徴】

  • 少し動いても痛い
  • ひざの曲げ伸ばしがしにくい
  • ひざに少量の水がたまる

骨どうしの摩擦による痛み

骨どうしの摩擦による痛み

関節軟骨がなくなってしまうと、骨同士が直接あたり、摩擦(まさつ)による痛みが起こってきます。

【痛みの特徴】

  • 動かなくても痛い
  • 立っているだけで痛む
  • 夜、寝ているときにも痛む

変形性膝関節症の原因

変形性膝関節症は、ひざの関節軟骨がすり減って起こりますが、関節軟骨がすり減る原因としてもっとも大きなものは加齢です。性別も密接にかかわっていて、男性よりも女性に多くみられます。
ひざに大きな負担をかける日常活動や肥満、体位(O脚など脚の変形)、関節を正常に動かす筋肉の衰えをまねく運動不足も、関節軟骨がすり減る要因です。

加齢

加齢

ひざの関節軟骨の成分は、加齢とともに消失しやすくなるため、すり減っていきます。X線検査でみると、60歳代では男性の約20%、女性の約40%に変形性膝関節症の所見が確認できます。70歳代になると、男性では約40%、女性では約70%にその割合が上昇します(※)。
加齢によって筋力が低下して、ひざへの異常な負担が増すことも、関節軟骨が減りやすくなる一因です。

※ X線検査で変形性膝関節症が認められたからといって、かならずしも痛みなどの症状が出るわけではありません。症状のあらわれかたには個人差があります。

肥満

肥満

体重を支えるひざ関節には、立っているだけで負担がかかっています。歩くときにひざにかかる負荷は体重の約2倍、階段の上り下りでは約7〜8倍といわれます。肥満や激しいスポーツ、重労働によって、ひざ関節にかかる負担が増えると、関節軟骨がすり減りやすくなります。

例)ひざにかかる負担
歩行時にかかる負荷は100kg、階段の上り下りでかかる負荷は350~400kg。もし50kgの人が5kg太ったら、歩行時は110kg、階段の上り下りは385~440kg。

性別

性別

変形性膝関節症は、男性よりも女性に多くみられる病気です。その理由として、次のようなものが考えられます。
・ ひざを正しく動かす筋力が弱い
・ O脚など脚の変形が多い
・ 閉経後、女性ホルモンの分泌が急激に減るため、骨粗しょう症となって骨に変形が生じやすい
・ 閉経後に肥満になるの人が多い

体位(脚の変形)

体位(脚の変形)

日本人にはO脚の人が多くみられます。O脚では、関節の内側に大きな負担がかかって関節軟骨がすり減りやすくなります。O脚に伴って変形性膝関節症が進むと、ひざ関節の形がより増強し、O脚がさらに悪化します。

運動不足

運動不足

運動不足は、ひざを正しく動かすための筋肉の力を衰えさせるだけでなく、ひざ関節内への関節液の供給を低下させて、関節軟骨の栄養不足・消失を招く要因となります。
また、変形性膝関節症のある人はひざをかばうため、ひざ関節の柔軟性やひざ周辺の筋力が低下しやすく、体のバランス能力も衰えがちとなります。これらの要因が病気をさらに進行させます。

ほかの病気が原因で起こる変形性膝関節症=二次性(続発性)変形性膝関節症

ケガ(外傷)、関節の感染、関節リウマチ、糖尿病などが原因で、変形性膝関節症が起こることもあります。

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